更新が前後してすいませんねぇ

 やる気のあるうちに更新しましょう、最近のきらら関係の話でもしましょうか。
「GA 芸術科アートデザインクラス」と「けいおん」がアニメ化ですね。とりあえずおめでとうございます、でしょうか。
GAは分かりますけど、けいおんのアニメ化ってのは意外でしょうか。私はどっちも結構好きなんですけどね。
 きらら系4コマって基本的に骨のあるストーリーが確立してないのが大半なんで、アニメ化してもネタアニメ、一発芸人的なものにならざるを得ないってのが個人的な見解です。なんつーのかな、『萌え(D☆V)があればそれで』的な感じ。
ドージンワークがいい例でしょう。きららでは珍しい(形式的には)ストーリー漫画でありながら、アニメはあの様でしたから…つかドキドキヴィジュアルすらなかった気がしないでもない、Bパート本編だったし。
 ひだまりスケッチもどちらかというとその域を出ない、と個人的には思います。正直な話、ひだまりの原作は記号論的なおもしろさはあっても、流動的なおもしろさって無いと思うんですよ。キャラが立っててその上の人間関係は見てておもしろい(というより単に“かわいい”)んだけど、ストーリーとしてのおもしろさってほぼ皆無ではないか、と。
うめ先生の筆はアクが無さ過ぎて私の琴線に触れなかったんですよ…なのでアニメ版は過剰な演出と声優効果で、むしろそういう『一過性のおもしろさ』の色を濃くした分、原作よりおもしろかったと思います、私としては。
ちょっとひだまり批判ぽいなコレ^^;いや、悪いとは言ってません。きららにとって不可欠要素だと思いますし、毎月楽しみに読んでますもの。
 話の題目を戻しましょう。とりあえず「けいおん」はまさにその系統だと思います。唯とかあずあずとかかわいいです。かわいいんだけどそれだけ、みたいな。で、それだけなら他にもアニメ化されそうなのいくらでもあんじゃないか、と。むしろ順当にいってイチローとか推さなかったのが不思議でならない…
 先ほどストーリーが無い、て話をしました。んなストーリー物がいいならそもそも4コマはねぇだろうて話ですが、かといってフォワードがきららの限界です。ただ4コマにも関わらず流動性を持たせるという杞憂なことできる漫画がたまにあるんですよね。
ここでいう『流動性』ってのは、「(前回)確立した人間関係がちゃんとそれ以降に活かされてる」とか、各4コマ、各連載回が因果関係のもとにまとまってる、ってことです。
なにもそれは『時系列』って言葉には縛られません。時の流れがあるので一見流動的に見えて、その実全く変化のない、らき☆すたみたいなある意味進歩の無い4コマもありますし。(逆にその限られた期間を最大限に活かして人間関係を描ききったあずまんが大王みたいな作品もありますが)
そういう流動性を持ってこそ真にキャラが立ってるというんだと思います。「この二人恋愛感情があるから睦まじい」のではなく、「この二人だから恋愛関係に発展する」って納得が欲しい訳ですよ。
引き合いに出して申し訳ないですけど、例えば「CIRCLEさーくる」で小金井と境がいい感じなのは分かるが、なんでいい感じになるのか分からない。そういう人間関係の変化を連載の中でいかに自然に導き出せるか、が4コマ漫画における流動性の要だと思います。
要は事実としての関係ありきじゃなくて、キャラあっての、自然に導き出される関係性で納得させて欲しい訳です。キャラの人格は設定できるでしょうが、関係まで「設定」にして放り出して欲しくない訳ですよ。
 さて、そこで「GA」です。GAはその点がちゃんとできてると思います。他の作品だと(懐古臭くて申し訳ないですが)海藍先生のトリコロはまさにそれでした。ざら先生とかもやろうと思えばできるんじゃないかと思います。
一見ただの日常を描いてるようで、その裏でしっかり人間関係が構築され、変化をくりかえしてる4コマを、私は応援したく思います。もっとも1回1回まともに読まないと話が追いきれなくなるんで、やっぱり4コマという形式上、表現が難しく、かつ読者にその重みが望まれるかどうか、定かじゃないですが。


 ちょっと話が長くなりまして、アニメ化の是非がどうとか言い出した割に私の好みの話になってしまいました、すいません。なんにしろ普段読んでる漫画が色と声付いて動くようになるのは楽しみです。