高山瑞穂『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(KCデラックス)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4)<完> (KCデラックス)機動戦士ガンダムSEED DESTINY(3) (KCデラックス)機動戦士ガンダムSEED DESTINY(2) (KCデラックス)機動戦士ガンダムSEED DESTINY(1) (KCデラックス)
 所謂ボンボン版。私と年代が同じ人にはときた洸一先生がおなじみかと思いますが、種死を担当されたのは高山瑞穂先生。お名前は存知あげませんでしたが、ブルーディスティニーの漫画版(内容は「蒼を受け継ぐ者」のみ)は、数年前コンビニで廉価本が流行り出した時分に買って持ってました。
 さて、ボンボン版といえば月刊誌故に内容はダイジェスト形式。ただでさえ糞つまらない種死のダイジェストとか、また総集編か、って感じですが、これはちょいと違います。ともかくも、視点がシンからぶれない。最後まで立派に主人公してます。また、ところどころ話が変わってます。例えば

  • ハイネが仲良くなるのがアスランじゃなくてシン。シンをかばって戦死(←交通事故じゃない)
  • アスラン脱走にメイリンが関わってなくて、畢竟シン×ルナのカップリングが無い
  • インジャスvsデスティニーの最終戦がガチバトル(アスランも苦戦してる)

等々、上げだしたら切りがないですが、ともかくおもしろい。フリーダムの撃墜シーンや、アスラン脱走の際のグフが「串刺しなのに何で生きてんのえー!?」じゃないだけでも評価できるwww
 私はもともと種嫌いじゃない(種死の4クール目以外なら許容できる)からまぁアテにならないかもしれませんが、種を毛嫌いしている訳でもなく、でもストーリーにはやっぱり納得いかねぇ、って人にはすごくオススメな気がします。
 まぁあくまでダイジェストですんで、端折ってるところも多々あります。ネオの正体とか結局触れずじまいだし。おかげでアカツキが完全に背景です(笑) 逆にキラ様も悉く空気と化してるので変に気が散ることもない。

アスランとシン

 アスランとシンが戦うたびにお互いまともな意志のぶつけ合いしてるあたりがすごく燃えました。特に最終戦。過去にとらわれて戦うのは辞めろ、というアスランに対するシンのセリフ↓

「今さら何を!! もう俺は選んだんだ!!この道を!! なら行くしかないじゃないかっ!!」
「あんたが正しいっていうのなら!俺に勝ってみせろ!!」

熱っ!「なら〜しかないじゃないか」ってあたり、いかにも昔のアスランくさくて、アスランがシンに昔の自分を重ねてるのも頷けます。というか、所々でアスランが本気でシンのこと好きなのがよく伝わってくるんですよ。いや、腐的な意味じゃなく。

爆笑したセリフ

ヴィーノ「うわっ ちっちぇえ奴う〜っ」

 ヘブンズゲート戦終了後、ジブリールが一人逃亡していたと聞いての一言。まさにその通りwww ロゴスってブルーコスモスの上部組織のはずなのに、ジブリールは盟主王以上に小者臭全開だったからなぁ…

キラ様「アスランを傷つけるヤツは僕が許さない!」

 ザフトジブリール追討オーブ攻略戦に割って入った際、負傷のためシンに苦戦するアスランを助けた時のキラ様の一言。おまえが言うなwwww