スケッチブック(1)〜(4)、出張版

スケッチブック 1 (BLADE COMICS)スケッチブック 2 (BLADE COMICS)スケッチブック 3 (BLADE COMICS)スケッチブック(4) (BLADE COMICS)スケッチブック 出張版 (BLADE COMICS)


 これについて書くの忘れてたorz 友達から借りて一気読みしたました。感想を一言で言えば…買わなくてよかったorz
 「ウケる」ハードルが低いことで有名な私をもってしてもこれはちょっと…アニメが神過ぎただけでしょうか。そのアニメすら「地上版ARIA」の名が示すとおり、悪い言い方をすればARIAの劣化版。もっと悪い言い方をすれば「ARIAっぽいものをやりたいがために都合のいい原作を選んだ」という、そんなことは無いだろうけど、そういう論理、構図が私の脳内では成立しかねない感じ。
 なにせ「今日はいつもをやめた」という空の、ある意味電波っぷりに惚れて見始めた身としては、やはりそういうのを期待していた訳ですよ。それが実際漫画を広げてみると、実際空の出番なんてあんまり無くて、かつ不思議ちゃんというよりただの可哀想な子。
 1話に1回アニメみたいな「芸術家的な発想」というか、「癒しセリフ」があれば御の字くらいのところで、後はもうただ普通の4コマ。特にネタに特徴がある訳でもなく(せいぜい虫ネタくらい)、かといって王道的なオチがあるという訳でもなく、なんか半端。出張版がかろうじてアニメの雰囲気に近いけど、明らかに雲泥の差。
 なんか「ARIAスタッフすげぇな」と思わせる原作でした。実際アニメは原作のネタには忠実ではあるんですよ。というか巻数を追わずに使えるネタを所々から持ってきてキレイに再構築してます。それでいて原作より数十倍おもしろく感じるという…
 アニメと原作の差を考えるに、やはり視点を空に絞ったのが正解なのではないかと思います。そのおかげで原作ではただの可哀想な子だったのが、アニメでは見事に芸術家の端くれ的な感性が鋭敏な子みたいな感じに昇華されてる。結果的にあのARIA臭が生まれてる感じじゃないかと思います。とりあえず原作は私からは人には勧められない…かな