文学

H・P・ラヴクラフト『ラヴクラフト全集 (2)』

「クトゥルフの呼び声」 ラヴクラフトといえばクトゥルフ神話、ということでいかにも重要そうに見えて、実際読んで見たら大したことも無かったような、そんな短編。 恐怖体験は悉く間接的に語られるだけで、主人公はそれぞれの話を聞いて回ってその裏側にあ…

夏目漱石「こころ」

高校時代にこの作品の一部を教材として読んだ人も多いのではないだろうか、私もその一人である。 昨年の替え表紙文庫隆盛の折、つい私も何か買いたく思い、全部読んだことがなかったのと、新潮らしい品のいい表紙に釣られて買ったままになっていたのを、最近…

芥川龍之介「藪の中」

まぁ古典の先生に「視点切り替えの妙」を説かれて読んだんですけどね。 事実がどうだったのかは気になりますけど(あれ、それなら今昔読めばいいのか?)これの問題点はそこじゃないですね、なんていうのか個人それぞれの認識の違いっていうのかなぁ。ラノベ…

芋虫

江戸川乱歩著。テラキモス。相変わらず文学らしい文学には縁がないので知りませんでしたが、江戸川乱歩って推理小説の傍らこんなステキな文章綴ってたんですか。しかも1冊や2冊じゃなく。 とりあえず読んだら絶対地虫先生を思い出します。いや地虫先生より…

刺青

谷崎潤一郎著。なんか私は毎度この人と詩人の谷川俊太郎さんが被ってならない。谷川さんはまだ全然お元気だっつーんだ(←失礼な…) えっとまぁ内容的には、アレな刺青師が16、7の女の子を麻酔で眠らせて、寝てる間に背中に女郎蜘蛛を刺青るって話。マジで。…

枯野抄

でその今回の課題というか議題文献がコレです。我らが『man of the negative』芥川龍之介が、門人に看取られながら息を引き取るかの松尾芭蕉の死に際を、ネガティブ&ネガティブに描いた凶作(使い方違う)です。素直に受けとめりゃいいものをまたねちっこく…

野菊の墓

うわ、私が純文学(?)の話するとすごい違和感ですね。いえ、最近文学部生(しかも国文)だし、少しくらい読もうか、なんて…嘘、好きな作品聞かれてとっさにコレ書いちゃったから… 知ってる人は知ってるかもしれませんが、去年のどっかの模試で出されてたと…